NBA Japan Games 2022 観戦記 ~ティムに会いたくて~ vol.3
10月1日(土)~その1~
急遽東京入りを前倒しし、ホテルに到着したのが金曜の22時過ぎ。この歳になって我ながらよくやるなと思うものの、ここまで来たらやれるだけのことはやるのみです。^^
ホテルでRさんと、一緒に宿泊することになったDさんと合流。さらに宿泊はできないものの、Oさんも駆けつけてくれました。集まってくれたコレクター仲間のみんなに感謝!
そして翌朝。いよいよティムに会うためのミッション本格始動です。^^ 起床は5時半、ホテル出発が6時w みんな気合十分w 私に付き合ってくれているというよりは、みんな選手に会う気満々ですw
とりあえず向かった先は、選手達が宿泊しているというホテル。ホテル周辺には、早朝にも関わらず出待ちと思われるファンの姿もちらほら。ただ、ホテルの玄関は閉ざされており、玄関の内側にはセキュリティと思われる人の姿も確認できます。やはり、ホテルのセキュリティはかなり厳しそうな様子。玄関前で待機するのは得策ではなさそう(そもそも迷惑だし……)なので、とりあえずホテル周辺を散策してみることにしました。
すると……
しばらく歩いていると、前方からこちらに向かって歩いてくる黒人男性2人組の姿が! そのうちの1人は明らかにデカいw これはNBA選手では!? ( ゚Д゚) いきなり駆け寄るのも失礼かと思いつつ、そわそわしながら近づいてみると……
ジョナサン・クミンガでした! 午前6時過ぎにして早くも大きな収穫! 朝の散歩狙い作戦がこんなにも見事に的中するとは思いませんでした。これは幸先が良い滑り出し!^^
その後も引き続き、周辺をぶらぶらしていると……
お……?
今度はホテルの裏口の方から、白人男性と思われる2人組が。1人はかなり身長高そう。選手か? でも遠目には誰か分からない……。前方から階段を上ってくるので、こちらはちょうど階段を下りるところだった風を装いw近づいてみると……
マイク・ダンリービーJr.! 若いファンの方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、2002年のドラフト3位指名、ウォーリアーズやペイサーズなどで活躍した元選手です。現在はウォーリアーズのアシスタントGMを務めている模様。写真撮影をお願いすると笑顔で丁寧に対応してくれました。^^
その後、さらにもう1人、選手らしい人物を発見。しかし、顔を見ても誰だか分からない……。若手選手っぽいけど誰だろう? 急いでネットで調べてみたところ……
ウォーリアーズの1巡目ルーキー、パトリック・ボールドウィンJr.でした。^^ ファンの集団を避けるような素振りもなく、むしろ積極的に写真撮影やサインの求めに応じるナイスガイでした。こういう対応をしてもらえると応援したくなりますね。^^
その後、コレクター仲間のGさんが合流。引き続き周囲の捜索を継続するも目ぼしい収穫はなし。未だにティムと出会える気配はありません……。
そんなこんなで気が付けばもう10時半過ぎ。活動開始から早4時間半が経過し、さすがにみんな疲労の色は隠せなくなってきました。そろそろ休憩したいところですが、運悪くそのタイミングでティムが出てこないとも限りません。
もう少しこの場に留まってティムが出てくるのを待つべきかどうか……ちょっと悩みましたが、いまの場所をティムが通る保証もないので、ひとまず休憩することにしました。
周辺にはあまり店舗もない雰囲気だったので、とりあえず近くのコーヒーショップへ。注文を済ませ、一息つこうとしたら……
隣の席にドンテ・ディヴィンチェンゾが座っとるやないかーい!ww
食事中に声をかけるのはまずいので、店を出るのを待って写真をお願いしようかと思いましたが、店を出たらファンが集まってきて人だかりができてしまい、本人も早くホテルに帰りたそうな雰囲気だったので、深追いはせずに店に戻りました。
想定外のサプライズがありましたが、気を取り直して今度こそ休憩……と思ったら……
ん? 注文カウンターの方から英語が聞こえてくる……また誰か来たのか? 選手かな?
……
いや、ちょっと待て……
……知っている……
……私はこの声を知っている……
……それはつまり?
……どういうこと?
……まさか?
……そういうこと?
ひぃぃぃいいぃぃああぁぁぁぁぁゎぁゎぁぅぅぅぉぉああゎぅぅぁぁぁ!!!
⊂⌒~⊃。Д。)⊃
⊂⌒~⊃。Д。)⊃
⊂⌒~⊃。Д。)⊃
悶絶してる場合じゃあないッ! ( #゚д゚)=○)゚Д)゚、;'
5メートル先にティムがいる……
これは現実なのか……
手が震える……足も震える……脈拍が速くなっているのが分かる……
声は出せるのか……?
この状況で落ち着くなんて不可能……
だが……
このチャンスは間違いなく人生で一度きり!
これが最初で最後!
逃せない! 逃さない! 掴み取る!
「Hi, Tim !!」
I grabbed a chance that COMES ONCE IN A LIFETIME !!
ティムは注文した商品を受け取ると、颯爽と去っていきました……
滞在時間はわずか5分ほど……
残された我々はしばし呆然……
奇跡とか運命とか、普段はあまり好き好んで使う言葉ではないのですが……今回ばかりはそういう言葉でしか表現できない出来事が起こりました……
休憩をとるかどうか迷っていたのがわずか15分前。そのときその場に留まる判断をしていたらこの出会いはなかった……
もともと今日の昼過ぎに東京入りするはずだった予定を急遽前倒ししていなければ、今頃はまだ新幹線の中だった……
すみこさんからご連絡をいただいていなければ、そもそも東京に来ることすらなかった……
Sさんのリツイートがなかったら、ひょっとするとティムの来日を知らないままこの日を迎えていたかもしれない……
ティムに会いたいという私の願いを全力でサポートしてくれた友人たちの存在なくして、いまこの瞬間はなかった……
これらの分岐点の1つでも違った方向に行っていれば、この奇跡的な出来事が起こることはなかったでしょう。
また、ティム来店の瞬間、ファンはおろか順番待ちのお客さんすら全くいなかったおかげで、短い時間にも関わらずしっかりと対応してもらえたのも幸運でした。
こうして、長年の悲願であったティムとの対面を果たすことができました。このとき私と一緒にいたのはDさんとGさん。私がDさんにスマホを託すと、DさんとGさんはとっさの対応で連携をとり、Dさんが写真を、Gさんが動画を撮影してくれました。そのおかげで、この奇跡のような瞬間を写真と動画で、しかもかなり高いクオリティで残すことができました。お二人にはただただ感謝です。ありがとうございました!
私がティムのファンとして、カードコレクターとして、彼を応援し続けてきて、既に四半世紀以上の月日が流れています。そんな長い年月を経て、ファンとして思い描いてきた夢が現実となったことを感慨深く思います。2022年10月1日。この日のことを、私は生涯忘れることはないでしょう。
To be Continued...