キッドまでトレード…かと思ったら


既にご存知の方も多いと思いますが、ジェイソン・キッドマブスに移籍するトレードが、マブスとネッツの間で合意しました。ところが、デヴァン・ジョージがトレード拒否権を発動したために、トレードは保留状態に。ジョージが契約の中にトレード拒否条項を有していたこと自体が驚きです。(笑)


成立予定だったトレードの内容は下記の通り。


<ネッツ→マブス
ジェイソン・キッド
マリック・アレン


マブス→ネッツ>
デヴィン・ハリス
ジェリー・スタックハウス
デヴァン・ジョージ
サガナ・ジョップ
モーリス・エイガー
2008年、2010年のドラフト1巡目指名権
現金300万ドル


マブスはトレード要員を変更してトレード成立を模索しているようですが、ここへきて新たな問題が浮上してきました。それは、スタックハウスの契約をネッツがバイアウトし、再びマブスと契約するということで、両チームが既に合意していることが発覚したことです。


ルール上、トレードから30日が経過すれば、スタックハウスは元の所属チームであるマブスと再契約することは可能です。しかし、トレードの段階で両チーム間で合意していたとなると、タンパリングに当たるため、NBAはトレードの成立を認めない可能性を示唆しています。黙っていれば問題にはならなかったのでしょうが、スタックハウスがこのことを公の場で話してしまったので、NBA側としても見過ごせなくなったようです。


キッド獲得のためとはいえ、ハリスとスタックを放出とはマブスも随分思い切ったことをしたなと思っていたのですが……裏取引があったんですね。スタックを呼び戻せないとなると、マブス側がトレード自体を断念することになるかもしれません。当分は、経過を見守るしかなさそうです。