マイク・ビビーがホークスへ移籍


トレードデッドラインを間近に控え、また大きなトレードが成立しました。


<キングス→ホークス>
マイク・ビビー


<ホークス→キングス>
ティロン・ルー
アンソニー・ジョンソン
シェルデン・ウィリアムス
ロレンゼン・ライト
2008年ドラフト2巡目指名権


ホークスは、ビビー獲得によって長年の懸案であったPGを補強できました。現在、チームは21勝28敗でイースタンの9位。勝率5割を下回っているものの、8位のシクサーズとのゲーム差はなく、6位のウィザーズまで2.5ゲーム差と、98-99シーズン以来のプレイオフ進出が狙える位置につけています。今回のトレードで、後半戦へ向けて勢いをつけたいところでしょう。


また、チームとしては、今回のトレードで過去の苦い記憶を払拭したいという思いもあるかもしれません。ホークスは、2005年のドラフト2位でマーヴィン・ウィリアムスを、2006年のドラフト5位でシェルデン・ウィリアムスを指名しました。ホークスの指名直後に指名された選手は、2005年の3位でデロン・ウィリアムス、4位でクリス・ポール、2006年の6位でブランドン・ロイ。今やリーグを代表する若手スターとなっている選手ばかりです。しかもポジションは全員PG。彼らを指名しなかったことに対し、ファンから批判の声が挙がるのもやむをえないことでしょう。今回のビビー獲得で、ファンを納得させる成果をあげることができるでしょうか。


一方のキングスは、プレイオフレイカーズと死闘を繰り広げた全盛期の最後の生き残りだったビビーを放出し、完全に再建モードに入りました。今回キングスが獲得した4選手のうち、ウィリアムス以外の3人は今オフに契約が切れることから、今オフにサラリーキャップの余裕を作り、FA選手の獲得を目指すことがチームの狙いであることは明白です。また、ロン・アーテストがチームにトレードを要求(またかよって感じですが…)していると言われており、トレードデッドラインまでに新たな動きがある可能性もあります。


即戦力を補強したホークスと、再建モードに入ったキングス。両チームが今後、どのような戦いぶりを見せるのか、注目です。