大型トレード
今シーズンのNBAは、レイカーズの優勝で幕を閉じました。個人的には、ラマー・オドムが初のチャンピオンリングを獲得したことを嬉しく思っています。そのオドムは今オフFA。またヒートに戻ってきてほしいなぁと思ったりもするんですが、ウェイドとの再契約を控えたヒートには好条件のオファーを出す余裕はなく、またレイカーズも簡単に彼を手放したりはしないでしょうから、ヒート復帰は残念ながらなさそうです。
さて、08-09シーズンも終わり、来季へ向けた各チームの補強に注目が集まるところですが、先日行われたNBAドラフトと前後して、多くのトレードが成立しました。主なトレードは下記のとおりです。
<キャブスへ>
シャキール・オニール
↑
↓
<サンズへ>
ベン・ウォーレス
サーシャ・パブロビッチ
2010年ドラフト2巡目指名権
金銭
<マジックへ>
ヴィンス・カーター
ライアン・アンダーソン
↑
↓
<ネッツへ>
レイファー・オルストン
コートニー・リー
トニー・バティー
<スパーズへ>
リチャード・ジェファーソン
↑
↓
<バックスへ>
ブルース・ボーウェン
カート・トーマス
ファブリシオ・オベルト
<ホークスへ>
ジャマール・クロフォード
↑
↓
<ウォーリアーズへ>
エイシー・ロウ
スピーディー・クラクストン
<ウルブズへ>
2009年ドラフト5位指名権(→リッキー・ルビオを指名)
エタン・トーマス
ダリアス・ソンガイラ
オレクシー・ペチェロフ
↑
↓
<ウィザーズへ>
ランディ・フォイ
マイク・ミラー
<ウルブズへ>
将来の1巡目指名権
↑
↓
<ナゲッツへ>
タイ・ローソン(ドラフト18位指名)との交渉権
<ニックスへ>
ダーコ・ミリチッチ
↑
↓
<グリズリーズへ>
クエンティン・リチャードソン
金銭
多くのトレードが成立しましたが、注目は何と言ってもシャックとカーターの移籍でしょう。今季、ファイナル進出大本命と目されながらマジックに敗れたキャブスは、来季こそ悲願の優勝を果たし、同時にレブロンのFA移籍も食い止めたいところ。そんなチームの必死さが感じられるトレードです。シャックは明らかにキャリアのピークを過ぎており、獲得を疑問視する声もありますが、ピークを過ぎたといってもインサイドでの存在感はまだまだ健在ですし、今すぐ優勝を目指すチームにとっては貴重な戦力になるでしょう。
一方のサンズは、結局シャックをうまく活かすことができなかったという印象を受けます。ベン・ウォーレスはピストンズ時代の輝きを取り戻せずにいますし、来季終了後にFAになるアマレ・スタウダマイアーをキープできるかどうかも不透明で、ここ数年間強豪として君臨してきたチームは岐路に立たされています。
今年のファイナルでレイカーズに敗れたマジックは、カーター獲得により大きな戦力アップに成功しました。プレイヤーオプションを行使してFAになったヒドゥ・ターコルーの動向が気になるところですが、ターコルーと再契約することができれば、ジャミーア・ネルソン、カーター、ターコルー、ラシャード・ルイス、ドワイト・ハワードという豪華なラインアップを組むことができます。来季は、キャブス、セルティックスと激しい争いを演じることになるでしょう。うーむ、ヒートと同ディビジョンのライバルがますます強敵に…。
今回のトレードがどのような結果をもたらすのか、来季の各チームの戦いぶりに注目したいところです。