ラマー・オドム ヒート復帰の可能性


レブロン・ジェイムズ、ドウェイン・ウェイドら大物選手がFAになる2010年オフを1年後に控え、各チームとも大きな動きを控えるのではないかと思われていた今オフのFA市場。しかし、蓋を開けてみると、各チームとも積極的な動きを見せているという印象を受けます。


そんな中、ウェイドとの再契約を控え、今オフは大型補強が困難と思われていたヒートの周辺も、ここへきてにわかに騒がしくなってきました。マイアミ地元紙やESPNが伝えたところによると、ヒートがレイカーズからFAになったラマー・オドムにオファーを提示したとのことです。


先日の日記で、オドムがヒートに復帰してほしいと書きましたが、その時点ではオドムのレイカーズ残留は濃厚と思われており、それが現実的なものであるとは私自身も考えていませんでした。しかし、一度は残留で合意したと伝えられたオドムとレイカーズの交渉は、契約年数を巡ってこじれ、レイカーズはオドムに提示したオファーを撤回しました。レイカーズのオファーは、3年27ミリオンと伝えられています。一方、ヒートのオファーは5年34ミリオン、4年目以降はプレイヤーオプションと考えられているようです。


今オフの大型補強に消極的だったヒートが方針を転換したのは、ウェイドが、再びヒートが優勝を争える戦力を補強することができればヒートに残留したい、とコメントしたためです。オドムはウェイドのルーキーシーズン以来の友人であり、ウェイドを納得させるための補強としては申し分ありません。ウェイド自身も、オドムのヒート復帰を熱望しているとメディアに語っています。


ただし、オドムとレイカーズの交渉は完全に決裂したわけではなく、レイカーズがオファーを再提示すれば、条件面で劣るヒートは不利になります。オドムの契約先が決まるまでには、もう少し時間がかかるかもしれません。


2003年のオフ、クリッパーズから制限付FAになったオドムがヒートのオファーシートにサインし、クリッパーズにマッチされないかが心配で毎日祈るような気持ちでニュースをチェックしていたのがつい先日のように感じられます。あれから早6年、再び同じような気持ちで、オドム関連のニュースをチェックすることになるとは思いもしませんでした。来シーズンの開幕戦、オドムが再びヒートのジャージを着てコートに立つ姿を想像せずにはいられません。