ホーム開幕戦


ヒートのホームでの開幕戦となった対マジック戦。J Sports で生中継があったので今季初めてヒートのゲームを1試合通して観ました。結果は、96-70 で大勝。前半は一進一退の接戦でしたが、後半開始早々にレブロンとウェイドの連続得点で突き放し、後半は予想外のワンサイドゲームとなりました。


試合を実際に観て感じたのは、ヒートのディフェンスが非常に上手く機能していたということ。マジックのアウトサイドシュートが絶不調だったということもありますが、マジックのFG成功率を30.4%に抑え込み、アシストもチーム全体でわずか5個(複数アシストを記録した選手はゼロ)と、相手オフェンスを完全に封じ込めていました。スポールストラHCのディフェンス重視の哲学は、既にチーム全体に浸透しているようです。


一方、オフェンス面では、セルティックスとの開幕戦と比べるとかなり改善は見られたものの、まだまだエンジン全開というわけにはいかないようです。特に、クリス・ボッシュはまだオフェンス面での役割を模索しているような印象を受けました。まぁ、まだ開幕3戦目ですし、裏を返せば、これからどんどん調子が上向いていくと考えれば末恐ろしいとも言えるわけですが。


ところで、ヒートは現在、PG:アロヨ、SG:ウェイド、SF:レブロン、PF:ボッシュ、C:アンソニーという布陣で戦っているのですが、オフェンスでボールを運んでパスを捌いているのは、大半がレブロンとウェイドです。昨季のチームのアシストリーダーはウェイドでしたし、レブロンもポイントフォワード的な役割をこなせる選手なので、この2人が今季のヒートの司令塔の役割を分け合うことになるでしょう。そこで個人的に思うのは、バックコートにPGとウェイドを並べるよりも、ウェイドとシューターを併用した方がオフェンスが上手く機能するのではないかということ。実際にゲームをコントロールしているのはレブロンとウェイドですし、純粋なPGよりもシュータータイプの選手がいた方が、カットイン→パスアウトの形が作れておもしろい気がします。開幕から好調を維持しているジェイムズ・ジョーンズをスターターで起用する布陣も見てみたいのですが……スポールストラHCが開幕早々に布陣変更を行う可能性はあるのでしょうか?