大失言…


先日、元NBA選手のジョン・アミーチが「自分はゲイである」と公表して話題になっていることは、ご存知の方も多いでしょう。現役選手・元選手を問わず、ゲイであることを公にしたNBA選手は初めてとのこと。この発言に対してはメディアの反応も大きく、波紋を呼んでいるわけですが…


先日、マイアミ地元紙のHPを覗いてみたら、トップページ(スポーツ欄のではなく、全体の)にティムの写真が掲載されていました。一体なにが!?…と思って見出しを読んでみると、なにやら「ゲイがどうのこうの」という内容。まさか…


「俺もゲイなんだ」ってカミングアウト第二弾!!??


…と思ってかなりあせりました(笑)が、詳しく読んでみると違いました。一安心。ええ、違ったんです…違ったんですが…


もっとやばい発言をしてました。(泣)


「はっきりさせておきたいが、俺はゲイが嫌いなんだ」「もしチームメイトにゲイの人間がいたら、同じロッカールームに入って来てほしくないね」「彼らはアメリカにいるべきではない」


この発言は地元マイアミのラジオ番組でのもの。いくらなんでもまずいでしょう、これは。さすがにやばいと思ったのか、発言の数時間後に謝罪の声明を出したものの、もはや時すでに遅し。案の定、各方面からの批判が集中し、ティムは窮地に立たされています。


オールスター期間中に出席予定だったイベントからは締め出され、イメージキャラクターとして契約を結んでいた会社からは契約を打ち切られました。洗車店やステーキハウスの経営など、積極的に展開しているビジネス面への悪影響も必至です。NBAコミッショナーのデイビッド・スターン、全米の同性愛者の団体など、各方面からは次々とティムの発言を非難する声明が出されました。


パット・ライリーも「ティムの発言にショックを受けた。発言の内容は大目に見られるような内容ではない」と、同様にティムの発言を非難しつつも、「私はティムの良い人間性を知っているし、彼が誤った考えを撤回できることを望んでいる。彼をただちに厳しく裁くことはしてほしくない」と、ティムをかばうコメントも付け加えています。


今後、この一件がどう発展していくのか、あるいは収拾していくのか、今は見守るしかありません。しかし、思ったことをストレートに口に出す性格がティムの魅力であることは確かだとしても、今回ばかりはあまりに愚かな発言だとしか言いようがありません。公の場でこんなことを言ったら大騒ぎになるということが分からなかったのでしょうか…。


指導者としてのNBA復帰、さらには将来的なHall of Fameへの選出など、今後のティムのキャリアに今回の発言が大きな影響を与えることは間違いないでしょう。ヒートのアシスタントコーチ就任とか永久欠番選出とか、近い将来に実現するかもって期待していたのに…少なくとも当面は難しいでしょうね…。しかし、ティム自身もかなり反省しているようですし、アメリカの人々がティムに対して寛大に対処してくれること、そして指導者としてのNBAへの復帰の道が閉ざされないことを、ファンとしては願うばかりです…。