パット・ライリーがHC辞任


ヒートの一つの時代が(思いのほか早く)幕を下ろした……そんな印象です。予想はしていたので、正直あまり驚きはしませんでした。


振り返ってみれば、ここ数年はヒートにとって、ジェットコースターに乗っているようなシーズンの連続でした。2003年にウェイドが入団したとき、3年後にチームが初優勝を果たすことを予想できた人はいなかったでしょうし、初優勝の2年後に、フランチャイズ史上ワーストタイの成績でリーグ最下位まで転落することを想像した人もまた、いなかったでしょう。


ライリーの後を継ぐのは、ACのエリック・スポエルストラ。現役HCでは最年少の37歳です。ライリーが辞任するとすれば、後任はスポエルストラかキース・アスキンスだといいなと思っていたので、個人的には嬉しいです。コートサイドでライリーの姿が見られなくなるのは寂しいですが、チーム再建へ向けた一つの区切りとして、必要な決断だったと思います。おそらくライリーが再びヒートのHCとして復帰することはないでしょうし、復帰するべきではないと思います。


明るい話題がほとんどなかったヒートの07-08シーズンは、ライリーのHC辞任という形で幕を下ろすこととなりました。今オフにどのような補強が行われるのか、来シーズンのチームの顔ぶれがどうなるのかは分かりませんが、若き新HCのもと新たな一歩を踏み出したヒートの未来が、希望に満ちたものであると私は信じています。来シーズン、彼らがどんな戦いぶりを見せてくれるのか、非常に楽しみです。