07-08シーズン閉幕、NBAドラフトが間近に


1年前のこの時期に、今季セルティックスが優勝すると予想した人は皆無だったでしょう。昨シーズンNBA最低成績に沈み、ドラフトロッタリーでもくじ運に見放されてトップ3を獲得できず、グレッグ・オデンやケヴィン・デュラントの獲得は夢と消えました。しかし、今から振り返れば、ドラフト上位指名権を獲得できなかったことが、結果的にケヴィン・ガーネットとレイ・アレンの獲得、そして今季の優勝に繋がりました。分からないものですね。


07-08シーズンが閉幕したことは寂しいですが、来季に向けた戦いは既に始まっています。オフシーズン最初のビッグイベントはすぐ目の前に迫っています。現地時間26日にニューヨークで行われるNBAドラフトです。


今回のドラフトでは、メンフィスのPGデリック・ローズと、カンザスステイトのPFマイケル・ビーズリーの存在が頭一つ抜けており、彼ら2人がトップ2で指名されるのはまず間違いないでしょう。問題はどちらが先に指名されるかです。


当初は、1位指名権を持つブルズにカーク・ハインリクという不動の先発PGがおり、またインサイドの戦力に不安があることから、ブルズがビーズリーを指名するのではという声が優勢でした。しかし、公称6−10と言われていたビーズリーの身長が実際には6−8しかないことが判明したことや、シカゴ出身のローズがブルズ入団を熱望していることなどから、今ではローズがトップ指名だという予想が有力になっています。


大方の予想通り、ブルズがローズを指名すれば、ヒートはビーズリーを指名することになるでしょうが、最大の懸念であるPG不在は解消されません。となると、トレードでの補強を狙うか、ドラフト2位指名権をトレードダウンしてOJ・メイヨー(USC)を取りに行くか、といった動きが必要になってきます。個人的には、ビーズリーを諦めてメイヨーっていうのは反対ですが…。トレードでの補強となれば、ローズ加入で放出要員になりそうなハインリクや、ラプターズカルデロンあたりが候補になってくるでしょうか。


もしローズを獲得できれば、ローズ、ウェイド、マリオン、ハズレムまでメンバーが固まるので、あとはFAでセンターを補強するだけなんですけどねぇ。ビーズリーだと、その後もいろいろと動きがありそうで心配です。特にハズレムの去就が…。


昨シーズンのNBA最低成績から、今季一気に頂点に上り詰めたセルティックスのように、来季のヒートも劇的なカムバックを果たすことができるのでしょうか?