静かなオフシーズン


メジャーリーグでは、シーズン中のトレードデッドラインを前に、マニー・ラミレスレッドソックスドジャース)やケン・グリフィー(レッズ→ホワイトソックス)ら大物選手の移籍が相次ぎました。グリフィーにはマリナーズに戻ってきてほしいと密かに期待していたのですが…。いろいろとトレードの噂があったマリナーズは、結局アーサー・ローズを放出して若手選手を取っただけに終わりました。今季中の巻き返しは難しいとはいえ、なんの補強もなしというのはどうなのよって感じです。今年もイチローの個人成績に一喜一憂することしか楽しみはないのか…。


一方、NBAではFA選手との交渉解禁から1ヶ月が経過しました。エルトン・ブランドやバロン・デイヴィスの移籍に始まり、最近ではロン・アーテストのロケッツ移籍など、話題の尽きないオフシーズンになっていますが、ヒートの周りは静かなままです。今のところ、補強といえばジェイムズ・ジョーンズを獲得したことぐらいで、PGやC獲得に向けたトレードの噂も聞こえてきません。FAでティロン・ルーを獲得かって話はありましたが、バックスに取られてしまいましたし。


まぁ、PGに関しては、マーカス・バンクス、クリス・クイン、マリオ・チャルマースの3人体制でも、万全とは言えないまでも、怪我さえなければそれなりにはいけるだろうと思います。ただ、センターは…今のままでは厳しいですね。現在契約下にあるのは、マーク・ブラントと2年目のジョエル・アンソニーのみ。ゾーの現役続行を前提としても、復帰はシーズン開幕には間に合わない見込みです。アンソニーはカナダ代表に選ばれており、スポエルストラHC曰く「期待の成長株」だそうですが、昨季の試合出場はほとんどありませんでしたし、過大な期待は禁物でしょう。ベテランミニマムでクワミ・ブラウンあたりを獲得できればよかったんですけどねぇ。


ヒートからFAになっていたリッキー・デイヴィスは、クリッパーズと契約しました。実は、昨季のヒートで唯一82試合に出場した選手だったんですが、好不調の波が大きく、チームからの信頼を勝ち取ることはできませんでした。新天地での活躍に期待しましょう。また、同じくFAになっているジェイソン・ウィリアムスは、マッカビ・テルアビブイスラエル)からのオファーを受けているようです。今のところ、NBAのチームが獲得に動いているという噂は聞きませんし、海外移籍の可能性もありそうです。


来季に向けて、まだまだ課題が山積みのヒートですが、今後どのような動きを見せるのでしょうか。静かなオフシーズンは、嵐の前の静けさかも…?