衝撃のビッグトレード


今日、何気なく試合結果をチェックしてるときに思ったんですよ。「あれ、ビラップスが試合に出てないなぁ。怪我してたっけ?」


そのときはそれ以上深く考えなかったんですが…その後、ESPNのトップページを見てフリーズしました。


いや、パソコンがではなく、私が。


ナゲッツピストンズの間で、アレン・アイバーソン←→チャウンシー・ビラップス、アントニオ・マクダイスのビッグトレードが成立!


いやはや、驚きました…。開幕からわずか1週間のこの時期にねぇ。ピストンズといえば、アイバーソンシクサーズにいた頃から獲得に興味を示していたチームでしたが、それにしてもこのタイミングでとは…。


今回のトレード、内容もタイミングも衝撃的なので、両チームのファンからは賛否両論ありそうですが、私の個人的な感想を書かせてもらうなら、両チームにとって成功だったのではないかと思います。(無論、現時点で結論を下すのは時期尚早だとは思いますが。)


アイバーソンとアンソニーという、NBA最高のスコアリングデュオを見られなくなることを寂しく思うファンも多いでしょうが、ナゲッツが今、ウエストを勝ち上がるために必要としているのは、得点することによってチームを引っ張る選手2人ではなく、リーダーシップを備えた純粋な司令塔だということでしょう。そういう意味では、ビラップスはまさにうってつけの選手です。また、マクダイスの加入により、キャンビー放出で手薄になっていたフロントコートを強化できたことも大きな収穫だと言えます。


一方、ピストンズとしては、チームは常にハイレベルを維持しているもののプレイオフでは勝ちきれないシーズンが続いており、アイバーソンの獲得によってチームのテコ入れを図りたいという思いが窺えます。現在のチームに大きな問題があったわけではないだけに、今回のトレードは賭けでもありますが、もともとディフェンスが強力なチームにアイバーソンの得点力がうまく溶け込めば、2004年以来のファイナル制覇も現実味を帯びてくるかもしれません。ただ、アイバーソンがPGということになると、それが吉と出るのか凶と出るのかが気掛かりではありますね。


今シーズンが終わったときに、今回のトレードは両チームにどのような成果をもたらしているのでしょうか。トレードは成功だったと評価されるのか、それとも? 現時点では神のみぞ知るとしか言いようがありませんが、今後の両チームの戦いぶりから目が離せなくなったことは間違いありません。