マリオンとオニールのトレードが成立


ヒートは、1年前にオニールとの交換で獲得したマリオンを放出し、オニールを獲得しました。


って書くと何のこっちゃって感じですが(笑)、もちろん今回獲得したオニールはシャックではありません。今日、ヒートとラプターズの間で下記のトレードが成立しました。


<ヒート → ラプターズ
ショーン・マリオン
マーカス・バンクス
金銭


ラプターズ → ヒート>
ジャーメイン・オニール
ジャマリオ・ムーン
将来の1巡目指名権(ロッタリープロテクテッド)


マリオンの今季の成績は、平均36.1分の出場でFG成功率48.2%、12.0得点、8.7リバウンド、1.36スティール。チームNo.1ディフェンダーとしての貢献度は大きいですが、サンズ時代ほどのインパクトのある数字は残せていません。ヒートとサンズのチームスタイルの差による部分も大きいですが、2010年にウェイドとの再契約を控えるヒートとしては、今オフにFAとなるマリオンとの再契約は現実的ではなく、トレードデッドライン前の放出はやむを得ないところでしょう。


ヒートとしては、マリオンとの交換でオニールを獲得し、インサイドを強化できたことは大きな収穫と言えます。オニールの今季の成績は、平均29.7分の出場でFG成功率47.3%、13.5得点、7.0リバウンド、2.0ブロック。シーズン序盤は怪我の影響もあり満足な活躍は見せられませんでしたが、最近は好成績を残しており、センターが手薄なヒートにとっては貴重な戦力となるでしょう。オニールの契約は年俸20ミリオンを越えるマックス契約ですが、2010年オフに契約満了となるため、サラリーキャップ面での問題もありません。


また、高額年俸ながら出場機会がほとんど無かったバンクス(平均10.4分、FG成功率38.5%、2.6得点、1.4アシスト)を放出し、ムーン(平均25.5分、FG成功率47.3%、7.3得点、4.6リバウンド)を獲得できたことで、マリオンの抜けた穴もある程度は埋めることができるでしょう。


トレード後のヒートの予想スターターは、PG:マリオ・チャルマース、SG:ドウェイン・ウェイド、SF:ジャマリオ・ムーン、PF:ユドニス・ハズレム、C:ジャーメイン・オニール、といった感じでしょうか。ジャマール・マグロア、ジョエル・アンソニーらでまわしていたセンターのポジションが、オニールで固定できるのはやはり大きいですね。SFのポジションは、ジェイムズ・ジョーンズや、復帰間近のドレル・ライトという選択肢もあるでしょう。マイケル・ビーズリーがSFへ移ってスターター昇格という可能性もあるかと思ったんですが、チームとしてはビーズリーを今季SFで起用するつもりはないようです。


今回のトレードは、今季のプレイオフ争いへ向けても、また将来的なチームプランという意味でも、ヒートにとっては成功と言っていい内容だったと思います。