劇的大逆転勝利!


今日はスカパーでヒートvsニックス戦の中継があったので、朝からテレビにかじりついて観戦しました。一昔前の因縁の対決という印象は薄れたとはいえ、今でもニックス戦はヒートファンにとって特別な試合です。今季は開幕戦で敗れているだけに、今日は何としても勝ちたいところです。


……しかし、試合は序盤からニックスのペース。クリス・デュホンとネイト・ロビンソンにアウトサイドシュートを次々と決められ、ハーフタイムの時点で59-67と8点のビハインド。前半だけで67失点というのは酷い数字です。オールスター後、ヒートはディフェンス面で苦戦する試合が続いており、この日もニックスのアップテンポなオフェンスをまったく止められていませんでした。


第3Qにヒートが反撃し、一時は3点差まで詰め寄るも、相変わらずニックスのアウトサイドシュートを止められず、第3Q終了時点で83-98。あまりにも酷いやられっぷりに、途中でテレビを消そうかとも思いましたが……いやはや……消さなくてよかったです。


流れが変わったのは、第4Q、ウェイドがダニロ・ガリナリの肘打ちを受けて倒れ込んだ場面。リプレイを見る限り、ガリナリの肘打ちは意図的ではありませんでしたが、危険なプレイに対してファールがコールされなかったことにスポールストラHCが激怒し、テクニカルを受けました。これ以降、ウェイドのプレイが明らかに変わりました。怒りモードのスイッチがオンになったとでも表現すればいいのでしょうか。


ここから、2006年NBAファイナル第3戦を思い起こさせるような怒濤の反撃が始まります。それまで決まり続けていたニックスのシュートが突然決まらなくなり、一方でウェイドが次々とシュートを決め、ヒートは驚異の19連続得点で一気に逆転に成功! ニックスもデイビッド・リーのインサイドでの奮闘やラリー・ヒューズスリーポイントで食い下がりますが、完全に「In the Zone」モードとなったウェイドを最後まで止められず、120-115でヒートが劇的な逆転勝利を収めました。このスコアは、奇しくもヒートが開幕戦でニックスに敗れたスコアと同じ。第4Qは37-17でヒートが圧倒しました。


またもや神懸かり的な活躍を見せたウェイドの成績は、46得点(第4Qだけで24得点)、8リバウンド、10アシスト、4スティール、3ブロック。試合後、唇を3針縫ったというウェイドは、「俺が怒っているときは、相手に襲いかかる。今日やったことは、まさにそれだ。("When I'm angry, I attack. That's what I did.")」と、普段は温厚な彼らしからぬコメントを残しています。それだけ、怒りのパワーをプレイの中で爆発させたということでしょう。


また、ジャーメイン・オニールが18得点、7リバウンド、2ブロック、ジャマリオ・ムーンが17得点、12リバウンドと、新加入の2人も活躍を見せました。移籍後初のスターター出場で攻守に活躍を見せたムーンは、このままスターターに定着する可能性が高そうです。


いやぁ、今日の試合は本当に興奮しました。ディフェンス面の改善という課題は残っていますが、オールスター後、安定感を欠いていたチームにとっては大きな勝利と言えるでしょう。この勢いでプレイオフへ向けて突き進んでほしいところです。Go, Heat !!