NBAドラフトロッタリー


今年のNBAドラフトの指名順位を決める抽選会が行われ、クリッパーズが全体1位指名権を引き当てました。クリッパーズは今季、NBA全体でワースト2位タイの19勝63敗の成績で、1位指名権を引き当てる確率は17.7%でした。また、クリッパーズが1位指名権を得るのは、マイケル・オロワキャンディを指名した1998年のドラフト以来です。1巡目の指名順位は下記の通りとなりました。


1 ロサンジェルスクリッパーズ
2 メンフィス・グリズリーズ
3 オクラホマシティ・サンダー
4 サクラメント・キングス
5 ワシントン・ウィザーズ
6 ミネソタ・ティンバーウルブズ
7 ゴールデンステイト・ウォーリアーズ
8 ニューヨーク・ニックス
9 トロント・ラプターズ
10 ミルウォーキー・バックス
11 ニュージャージー・ネッツ
12 シャーロット・ボブキャッツ
13 インディアナ・ペイサーズ
14 フェニックス・サンズ
15 デトロイト・ピストンズ
16 シカゴ・ブルズ
17 フィラデルフィア・76ers
18 ミネソタ・ティンバーウルブズ(ヒートから獲得)
19 アトランタ・ホークス
20 ユタ・ジャズ
21 ニューオリンズ・ホーネッツ
22 ダラス・マーベリックス
23 サクラメント・キングス(ロケッツから獲得)
24 ポートランド・トレイルブレイザーズ
25 オクラホマシティ・サンダー(スパーズから獲得)
26 シカゴ・ブルズ(サンダー経由でナゲッツから獲得)
27 メンフィス・グリズリーズ(マジックから獲得)
28 ミネソタ・ティンバーウルブズセルティックスから獲得)
29 ロサンジェルスレイカーズ
30 クリーブランド・キャバリアーズ


今季、NBAワーストの17勝65敗だったキングスは、ナンバー1ピックを引き当てる確率が25%、トップ3以内を獲得する確率が64.2%でしたが、くじ運がなかったようです……。


見事ナンバー1ピックを引き当てたクリッパーズは、大方の予想通り、オクラホマ大のブレイク・グリフィンを指名するものと思われます。グリフィンは6フィート10のPFで、今季は平均22.7得点、14.4リバウンド、FG成功率65.4%の成績を残し、全米最優秀選手に選ばれています。運動能力、体格ともにNBAレベルに達していると評価されており、即戦力としての活躍が期待できるでしょう。ポジションがかぶっているザック・ランドルフをどうするかという問題はありますが、グリフィンの1位指名は固いと思われます。


続く2位は、コネティカット大のC、ハシーム・サビートか、スペイン代表のPG、リッキー・ルビオのどちらかが指名される可能性が高いでしょう。サビートは今季、平均13.6得点、10.8リバウンド、4.2ブロック、FG成功率64.0%の成績を残し、チームのファイナル4進出に大きく貢献しました。オフェンス面には課題がありますが、ディフェンスの能力は非常に高く、ディケンベ・ムトンボと比較されることが多いようです。一方のルビオは、現在スペインリーグのバダローナに所属しており、18歳という若さながらチームリーダーとしての能力が高く評価されている選手です。北京五輪決勝のアメリカ戦での活躍を記憶している人も多いでしょう。グリズリーズはサビートの能力を高く評価しており、7フィート3のビッグマンを指名するのではないかと言われていますが、将来性という意味ではルビオも魅力的な逸材です。グリズリーズがどちらを指名するかが気になるところです。


ちなみにヒートは、今年の1巡目・2巡目指名権ともにウルブズに放出済みですが、トレードで獲得した43位指名権(ペイサーズより)と60位指名権(キャブスより)を持っています。全体2位指名権を持っていた昨年と比べると静かなドラフトになりそうですが、2巡目で掘出し物の選手を獲得できることを期待したいところです。