狂乱の先に待つ結末は…


クリッパーズブレイザーズの間でトレードが成立し、マーカス・キャンビーがブレイザーズへ、スティーブ・ブレイクとトラビス・アウトロークリッパーズへ、それぞれ移籍しました。グレッグ・オデンとジョエル・プリズビラを怪我で欠き、センターの補強が急務だったブレイザーズにとっては、キャンビー獲得は有効な補強だと言えるでしょう。最近アンドレ・ミラーが好調なことも、トレードを後押しする1つの要因だったかもしれません。


さてさて、ちまたではTマック絡みのトレードの噂も飛び交っていますが、私的にはそれほど興味がないので割愛するとして……今日も引き続きアマレ関連の話題です。アマレ絡みのトレードの可能性について、ESPNに掲載されている噂を2つご紹介します。ちなみに、どちらも「とある情報筋の話」として紹介されていますが、信憑性については定かではありません。(笑)


まず1つ目は、ヒートがサンズに対して、デイクァン・クック、クエンティン・リチャードソン、ドレル・ライト、マリオ・チャルマース、複数のドラフト指名権のパッケージをオファーしたという話。ビーズリーを出さずにサンズと1対1でトレードをまとめるには、これぐらいのオファーは必要でしょうが、サンズがこれで納得するかとなると……難しいかもしれませんね。記事の中では、キャブスのイルガウスカス+ヒクソン+ドラフト指名権の方が魅力的なオファーだと書かれています。……まぁ、私的にはキャブスのオファー内容も微妙だと思うのですが。(笑)


もう1つは、サンズ側はアマレと一緒にジェイソン・リチャードソンもセットで放出したいと考えているというもの。もしアマレとリチャードソンのセットが前提となると、2人の今季のサラリーの合計は29ミリオンとなり、サラリーキャップのルール上、キャブスがトレードを成立させるのはかなり厳しくなります。一方、ヒートにはジャーメイン・オニールの今季限りの大型契約(23ミリオン)という持ち駒があるため、ヒートが俄然有利な状況になります。ただし、ヒートがリチャードソンを取るということはすなわち、今オフにさらにもう1人の大物FAを獲得することを諦めることを意味しており、ヒートがこの条件を飲む可能性は低いだろうと記事は伝えています。


たしかに、リチャードソンはオフェンス面はともかく、ディフェンス面には難のある選手ですから、ヒートのシステムにフィットするかは疑問です。また、アマレがヒートとの契約延長に応じず、今季終了後にFAで他チームに移籍してしまうと、ヒートのもとにはリチャードソンの大型契約だけが残るという最悪のシナリオになります。リチャードソンの大型契約を引き受けることのリスクの大きさを考えれば、ライリーも二の足を踏むでしょう。しかし、リチャードソンを取らない限りアマレ獲得は困難という状況になったら……サンズ側の条件次第ですが、リスクを冒してでもアマレを取るという決断をライリーが下したとしても不思議ではありません。


泣いても笑ってもあと2日。果たしてどんな結末が待っているのでしょうか……。