ティム・ハーダウェイ Jr. アーリーエントリーを宣言


ティム・ハーダウェイ Jr.が今年のNBAドラフトへのアーリーエントリーを宣言しました。現時点では2巡目指名の可能性が高いとみられています。4年目もミシガンに残留という選択肢もありましたが、ミシガンがNCAAファイナルに進出してティム Jr.への注目も高まっている状況を考えれば、アーリーエントリーの決断は予想通りでした。


ティム Jr.は過去2シーズンと比べれば、今シーズンはシュートの安定性も増し、チームリーダーとしての成長も見られました。6-6という身長はNBAのSGとしてはサイズ的にも申し分なく、高い身体能力も魅力です。ただ、身体能力の高い選手はNBAでは当たり前のようにいますし、好不調の波が大きいことも懸念材料です。ドラフト指名順位は、今後のワークアウトでの出来に大きく左右されることになるでしょう。上手くいけば1巡目で指名される可能性もありますが、逆にワークアウトでの出来が悪ければ指名なしの可能性もあります。また、仮に指名されたとしても、2巡目指名なら保証契約ではなく、開幕ロスターに残ることも容易ではありません。NBA入りに向けた本当の戦いは、まさにこれから始まると言えます。


とはいえ、大学入学以来応援してきたティム Jr.が、ついにNBAドラフトにエントリーする日が来たと思うと、感慨深いものがあります。と同時に、ずっと応援し続けてきた選手の息子がNBAに挑戦する時代が来たということに、時の流れを感じずにはいられません。ティム Sr.のヒート移籍がもう18年も前の出来事とは……。


アーリーエントリーを宣言した選手は、代理人と契約していなければ、4月28日までならエントリーを撤回することも可能です。ただ、おそらくティム Jr.はエントリーを撤回せずに6月27日のNBAドラフト当日を迎えることになるだろうと予想します。現時点での評価は決して高いとは言えませんが、それはカレッジ入りしたときも同じでした。ESPNによる当時の新入生のランキングで、ティム Jr.は全米93位。(ちなみにトップ3はハリソン・バーンズ、ジャレッド・サリンジャー、カイリー・アーヴィング。) 1回のNBAドラフトで指名される選手が60人ですから、ティム Jr.はNBAレベルの選手とは考えられていなかったということです。その2年後に、ティム Jr.がミシガンのNCAAファイナル進出の原動力になるとは誰も予想していなかったでしょう。あのときと同じように、今回も周囲の低評価を覆してほしいものです。


親子2代のNBA入り、そして、私が長らく夢見てきた親子2代のカード収集は実現するのでしょうか。ティム Jr.が無事に指名され、半年後にはNBA選手として13-14シーズンの開幕を迎えられることを祈るばかりです。